「東京島」


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桐野夏生の「東京島」、読み終わりました。

桐野夏生はグロテスクな描写が多いイメージで、敬遠していた作家さん。
思い切って読んでみたのは、映画版の「東京島」の設定がおもしろそうだったから。
ちょうど文庫化されたところだったし。

思っていたよりも、ずっと読みやすかったです。
食わず嫌いしていたんだなあ。
手に取ってみて本当に良かった。

この本を読んだ人は、「もし自分も漂流したらどうなるだろう」って想像すると思うんだけど。
わたしは女であり妻でもあるから、「自分も清子みたいになるのかなあ」って考えちゃった。
たぶん、そこに行き着く前に自分で死んじゃうだろうなあ。
面倒なこと、大嫌いだから。

これ、元になっている実話があったらしくてビックリ。
アナタハンの女王事件
本当に近い状況のようで、さらにビックリ。
小説の方は、ラストがより劇的にアレンジしてあって、読み応えありました。

映画版のキャストは、正直微妙かなあ。
木村多江はいいとして、ワタナベが窪塚洋介っていうのはどうよ?
ムービーも見たけど、無人島生活なのに衣装がきれい過ぎるし。

でも怖いもの見たさで見に行っちゃうかも。
行かないかも。

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