Category : 本・雑誌

1月に読んだ本

2012年1月に読んだ本。

tiyaの本棚
2012年01月
アイテム数:3
誰かが足りない
宮下 奈都
読了日:01月04日
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木暮荘物語
三浦 しをん
読了日:01月07日
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少ない上に、どれも余り印象に残らなかったなあ……

「誰かが足りない」は、連作短編集という好みのスタイルではあったけど、それぞれの話のつながりは薄め。
あるレストランのある日の客の、そのお店に来るきっかけを集めた話。
(ややこしくて気持ち悪い日本語になっちゃった)

なんかもう、ものすっごくおしいんだよなあ。
1ヶ月後に思い返してみて、心に残っている話がひとつもないんだもん。
ひとつひとつは、それなりにおもしろかったのに。

本屋大賞ノミネート作品だけど、人にお勧めしたいかと言えば、微妙。
既読の候補作の中での一押しは、「舟を編む」だわ。
次点で「偉大なる、しゅららぼん」かな。
「誰かが足りない」と「人質の朗読会」は、あんまり好みではなかったなあ。

「木暮荘物語」も、三浦しをんにしては微妙。
ちょいエロ連作短編集だけど、女性が書いているのでオヤジくさい気持ち悪さはなし。
セックスをしたいおじいちゃんの話が一番好きでした。
放浪者の並木は、全く共感する要素がなくてダメだったかも。

「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」は、今月読んだ中では一番おもしろかったです。
奥泉光は2冊目だけど、前作とは全く違う作風でビックリ。
こういう軽いのも書けるなんてすごいなあ。

登場人物のキャラクターがそれぞれ強烈で、ドラマ化したくなるのもうなずけるわ。
(最初の10分だけ見て、全くの別物なので見るのやめたけど)
続編が出そうなので、とても期待。



これから夫の実家に帰省するので、中途半端だけどココまで。
2月の北東北って、どれだけ寒いんだろう。
「冬に行ってみたい」と言ってしまった過去の自分に、ちょっと後悔してます……

12月に読んだ本

2011年12月に読んだ本。

tiyaの本棚
2011年12月
アイテム数:6
はやく名探偵になりたい
東川 篤哉
読了日:12月07日
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下町ロケット
池井戸 潤
読了日:12月11日
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館島 (創元推理文庫)
東川 篤哉
読了日:12月12日
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舟を編む
三浦 しをん
読了日:12月21日
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聖なる夜に君は (角川文庫)
大崎 善生,盛田 隆二,島本 理生,蓮見 圭一,奥田 英朗,角田 光代
読了日:12月28日
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真夏の方程式
東野 圭吾
読了日:12月31日
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冊数は少ないけど、☆5が2冊もあって、全体的にはよかったかな。

「下町ロケット」と「舟を編む」は、どちらも仕事に人生を捧げている男性の物語。
話題作だけあって、ぐんぐん引き込まれてしまいました。
とても読みやすかったし、万人にお勧めできる作品。

どちらかというと、「舟を編む」の方が好き。
それはたぶん、「ロケット」よりも「辞書」の方が、日常的に触れる機会が多くて、興味があるからかも。
主人公により共感できた、というのもあるかな。
あと、「下町ロケット」では泣けなかったけど、「舟を編む」では最後泣いてしまったわ。

「はやく名探偵になりたい」は、けっこう期待していただけに、普通でガッカリ。
やっぱり烏賊川市シリーズは長編の方がいいなあ。
探偵たちの推理合戦や、二転三転する展開がおもしろいのに……
早く長編が読みたいけど、遅筆作家だし話題作ではないし、難しそう。

クリスマスアンソロジーである「聖なる夜に君は」は、イブに読もうとあたためていた作品。
もうちょっとおもしろいと思っていたんだけどなあ。
奥田英朗の以外は、全部おもしろくなかったです。
なんで幸せになれる作品がほとんど収録されていないんだろう。
不倫の話ばっかり。



現在3DSの「モンハン3G」にものすごく夢中になっているため、1月に読んだ本はやっぱり少なめ。
そして日記の更新も少なめ。

いろいろ、なんとかしないとなあ。

11月に読んだ本

2011年11月に読んだ本。

tiyaの本棚
2011年11月
アイテム数:3
プラチナデータ
東野 圭吾
読了日:11月04日
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本日は大安なり
辻村 深月
読了日:11月17日
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偉大なる、しゅららぼん
万城目 学
読了日:11月30日
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数はちょっと少ないけど、どれも良作でした。

「プラチナデータ」は、最近の東野圭吾らしい作品。
国民をDNAで管理する、というありがちな設定だけれど、そこに多重人格ものが重なって、読み応えありました。
ただ、犯人は半分くらい読んだところで見当がついちゃった。
動機も意外ではなかったし、ミステリとしてはイマイチ。

「本日は大安なり」は、思っていたよりも楽しめたわ。
わたし自身は結婚式をしなかったし、これからもするつもりはないんだけど。
花嫁が会場やら演出やらにこだわる気持ちは、わからないこともなかったです。

ある大安の日に結婚式をあげる4組のカップルと、プランナーやスタッフの群像劇。
たくさんの人間が複雑に絡み合う、というほどではなかったのがちょっと残念。
でも、伏線がいっぱい張ってあって、最後にきれいに回収してくれて気持ちよかったなあ。
どの女性にも共感しやすいのも良かった。

この月は、「偉大なる、しゅららぼん」が一番好きでした。
ものすごくあり得ない設定だけど、なんかどこかにありそうなのがすごいわ。
お城も、超能力(?)が使える一族も、かなり変わっている登場人物も。

黒幕の正体は、ちゃんとわかるように書いてあるのに、想像できませんでした。
後半は展開が早くて、ハードカバー568ページもあるのにサラッと読めちゃった。
正直もうちょっと掘り下げて書いて欲しかったけど、ダレてしまうのかなあ。

12月は、すでに3冊読破。
図書館で予約している本が次々と回ってきそうなので、冊数は増えそう。
明日は「舟を編む」と「誰かが足りない」を借りられるので楽しみー。

10月に読んだ本

2011年10月に読んだ本。
もう12月になっちゃったけど……

tiyaの本棚
2011年10月
アイテム数:7
サヴァイヴ
近藤 史恵
読了日:10月05日
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密室入門 (メディアファクトリー新書)
有栖川有栖,安井俊夫
読了日:10月16日
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人質の朗読会
小川 洋子
読了日:10月17日
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日本のセックス
樋口 毅宏
読了日:10月20日
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グラスホッパー (角川文庫)
伊坂 幸太郎
読了日:10月31日
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「サヴァイブ」は、このシリーズ全部好きだから当然好き。
もちろん、「サクリファイス」や「エデン」を読んでからの方が楽しめます。
こういう、脇役にスポットが当たる話も好きだなあ。

正直、自転車のロードレースに出てる人のことなど全くわかんないんだけど。
胸の内が手に取るように分かるような気がするのは、書き方が上手なのかしらね。
近藤史恵さんの他のシリーズも読んでみようかな。

「密室殺人ゲーム・マニアックス」や「人質の朗読会」は、残念ながら期待はずれ。
どちらもオチが全然おもしろく無かったわ。
もうちょっとビックリしたかったのに。
読んでいて気持ちの良い話でもないしねえ。

「日本のセックス」は、前半がとにかく苦痛。
マニアックなエロ小説でした。
でも裁判のくだりは、ものすごくおもしろかったです。
困ったことに、前半を読まないと後半が楽しめないのよね。

樋口毅宏は、ジャンルや「○○風」のように、くくるのが難しい作品だなあ。
「テロルのすべて」も近いうちに読む予定なので、楽しみ。

近いうちに11月分も書きます。
ほとんど読んでいないし。

9月に読んだ本

2011年9月に読んだ本。

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2011年09月
アイテム数:8
三つの名を持つ犬
近藤史恵
読了日:09月02日
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亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)
泡坂 妻夫
読了日:09月02日
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木曜組曲 (徳間文庫)
恩田 陸
読了日:09月04日
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セクシーGメン 麻紀&ミーナ
森奈津子
読了日:09月09日
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イルカ (文春文庫)
よしもと ばなな
読了日:09月12日
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僕は、そして僕たちはどう生きるか
梨木 香歩
読了日:09月23日
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ふむふむ―おしえて、お仕事!
三浦 しをん
読了日:09月28日
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冊数、ちょっとだけ増えました。
10月もこのくらい読めそう。

一番好きだったのは、「木曜組曲」かなあ。
こういう女同士のドロドロ劇は、女性作家の方が断然おもしろいよねえ。
恩田陸は代表作が爽やか系だけど、ドロドロしたのも(風呂敷たためていれば)おもしろいと思うわ。

ああでも、「黒幕」は予想通りだったかも。
結末よりも、結末に至る過程が楽しかった。

「三つの名を持つ犬」は、けっこう殺伐とした話。
でもあっさりと読めてしまう話。

犬が好きではない(嫌いでもない)わたしからすると、「ホントかよ」って思ってしまうけど。
作者が犬好きだからこそ、伝わってくるものがあった気がします。
ただただ、犬がかわいそう。
それに振り回された罪のない人間もかわいそう。



ちょっとだけ、今月読んだ本ではない話。

入院中の夫に、「Story Seller」を貸したんだけど。
読み終わった後に一番気に入った話を聞いたら、有川浩の「ストーリー・セラー」なんだそう。
ちょっとビックリ。
簡単に説明すると、甘甘ラブストーリーなのです、コレ。
アラフォー男性でコレ好きな人、かなり珍しいんじゃないかと。

わたしもコレが一番好きだったなあ。
前半の彼女の寒々しさにはうんざりしたけど、彼女の最後の文章には泣かされたわ。
今読み直しても泣けちゃうもん。
あ、最後の文章って、先に出てくる方ね。

この短編集の中で順位を付けると、こんな感じ。
1. 「ストーリー・セラー」有川浩
2. 「プロトンの中の悪魔」近藤史恵
3.「玉野五十鈴の誉れ」米澤穂信
4. 「333のテッペン」佐藤友哉
5. そのほか3編

力作揃いで、本当にどれもおもしろかったなあ。
その分、第2集はちょっと期待はずれだったけど。

8月に読んだ本

2011年8月に読んだ本。

tiyaの本棚
2011年08月
アイテム数:5
ばらばら死体の夜
桜庭 一樹
読了日:08月01日
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リアル・シンデレラ
姫野 カオルコ
読了日:08月04日
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隻眼の少女
麻耶 雄嵩
読了日:08月14日
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贖罪 (ミステリ・フロンティア)
湊 かなえ
読了日:08月15日
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箱庭図書館
乙一
読了日:08月28日
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今月も5冊。
冊数は少なめだけど、良作揃いでした。

一番おもしろかったのは、「箱庭図書館」かなあ。
乙一は3冊読んでいずれも楽しめたので、好みなのかも。

素人さんが書いた小説を、乙一がリメイクした短編集なんだけど。
同じ街の出来事として、きれいにまとまっていて良かったなあ。
潮音さんのキャラクターも、よく世界観に溶け込んでいたわ。
もっと続きが読みたいけれど、この企画終わっちゃったのかしら。

「隻眼の少女」は、いろいろすごかったです。
麻耶雄嵩の長編は初めて読んだけど、独特の世界観がよーくわかったわ。
たしかに、ぶっ飛んでました。
トリックやロジックはいいんだけど、動機がいくらなんでも弱すぎるのが残念。

「贖罪」は、何冊目かの湊かなえ作品。
「告白」越えはならなかったけど、「告白」の次におもしろかったわ。
ぞわぞわする感じも似ているし。
途中まではすごくおもしろかったのになあ。
ネタバレになるので書けないけど、最終章はもうちょっとどうにかならなかったのかな。

今月はすでに3冊読破しているので、冊数増えそう。
読書にいい季節になりつつあるしね。

7月に読んだ本

2011年7月に読んだ本。

tiyaの本棚
2011年07月
アイテム数:5


もう誘拐なんてしない (文春文庫)
東川 篤哉
読了日:07月15日
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1Q84 BOOK 3
村上 春樹
読了日:07月20日
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今月も5冊。

この中では、「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」が圧倒的に良かったです。
ティーンズ向け(?)だと思っていたのに、思いっきり泣かされちゃったわ。
万城目学は初めて読んだけど、もうちょっと理屈っぽい感じなのかと思ってた。

まあでも、かのこちゃんパートはイマイチだったかも。
マドレーヌ夫人の話だけでも良かったなあ。
そしてラストも必要なかった気がするなあ。

「1Q84」は、わざわざハードカバーを購入したのに……
ブック2まではまあまあおもしろく読めたけど、ブック3の結末にガッカリ。
1800ページも引っ張ってきて、それだけ?
もうちょっと、予想を覆すような仕掛けが欲しかったわ。
ミステリーの読み過ぎなのかなあ。

コレ、1984年の話なんだけど。
それを差し引いても、古くさく感じちゃった。
そこかしこにオッサン臭さが露呈しちゃって、ちょっと気持ち悪かったです。
村上春樹も初めて読んだけど、わたしにはちょっと合わないかも。
エッセイの方は、また違うんだろうか。



読書記録のようになってしまっているこの日記ですが。
「もっと書く」宣言はしません。
もうウソつきたくないしなあ。
頻度は変わらないかもしれないけど、細々と続けていきます。