Category : 演劇

ハーフタイムシアター

先週の木曜日、演劇集団キャラメルボックスのハーフタイムシアター2本立てを観てきました。
「水平線の歩き方」と、「ヒア・カムズ・ザ・サン」。
もう千秋楽は終わったので、ネタバレありで。

「水平線の歩き方」は、数年前の再演。
メインキャストもほぼ同じで、安心して観られました。
いい話だし、演技も安定していたし。
会場のあちこちから、すすり泣く声が。
わたしもちょっとうるうるしてしましました。

「ヒア・カムズ・ザ・サン」の方は……
キャラメルボックスの芝居で、こんなにガッカリしたのは初めて。
いろいろ、どうにかならなかったのかなあ。

まず、父親役の岡田達也が合ってなかった。
代役だったから、仕方ないと言えば仕方ないんだけど。
たぶん、本来演じるはずだった西川さんをイメージして台本を書いたんだろうなあ。
客演に頼ってでも、もうちょっと似ている役者さんに演じて欲しかったなあ。

シナリオも、正直イマイチ。
失明してしまう話なので、視覚障害者としては感動してしまいそうなのに。
魅力的な人物が出てこないからかなあ。
父親は強情だし、母親は無関心だし、娘は自分勝手だし。
主人公も、遠慮無く力を使っちゃうところに違和感があったわ。

そもそも、なんで父親はアメリカに帰っちゃうの?
もう映画の仕事ができないなら、そのまま日本で家族と暮らせばいいじゃん。
お芝居の中で、アメリカに帰らなきゃダメな理由が語られていたっけ?

で、一番ガッカリだったのは音楽。
なんでエンディングがスピッツの「ホタル」なの?
20年越しのスピッツファンとしては、ものすごーくショックでした。
こんな芝居に大好きな楽曲を使って欲しくなかったわ。

「歌詞がお芝居と合っている」という評判らしいけど。
「それは幻」なの?
そういう結末なら、お芝居台無しじゃないの?

もう来年は、キャラメルボックスの年間パスポートを買うのやめようと思います。
半額になる当日券でいいや。
あるいは、オークションで格安落札でいいや。
好きじゃない人が主演だったら、別に観なくてもいいや。

劇団はつぶれそうで大変らしいけど、知ったこっちゃないです。
いろいろ改善されたら考えるけど。

「賢治島探検記」

昨日の夜、キャラメルボックスの「賢治島探検記」を観てきました。
おそらく興味のない人ばかりだと思うので、感想だけサラッと。

・前から2列目のサブセンターブロック。久しぶりに良い席。
・女性の新入団の人は、またもや変声。「嵐に~」を見越したオーディション?
・本当は「注文の厳しい料理店」の方が観たかった。先に演目発表してよー。
・と言いつつ、一番おもしろかったのは「どんぐりと山猫と馬車別当」だった。
・在団歴が浅い人が5人出ていたけど、珍しくみんな良かった。
・だが、先輩たちは芸達者でさらに良かった。特に石川さんや坂口さん。
・畑中さんの滑舌は、どうにかならないのかな……
・アフタートークは乙武さん。やっぱりこの人苦手だわ。

若干「内輪ネタ」があるものの、演劇になじみがなくても観やすいと思います。
リンク先に初日生中継の映像があるので、興味のある方はどうぞ。

「夏への扉」

ちょっとぐったりしています。

今日は、演劇集団キャラメルボックスの「夏への扉」を見てきました。
(体力があまり残っていないので、リンクは貼らず)

いろいろと、後ろめたい気もしていたんだけど。
計画停電も、実行しない時間帯が増えてきたし。
空席を作ってしまうのが申し訳ないし。
経済を回すのが役目という気もするし。

ああ、それ以上に入院中の夫に、ちょっと申し訳なく思います。
でも、ずっと前に予約したチケットだったしね。
予定通りなら、すでに退院していたしね。
ちょっと言い訳。

お芝居自体は、おもしろかったです。
SFには興味なかったけど、ミステリばりに伏線が張り巡らされていて、原作読みたくなっちゃった。
コレは芝居よりも先に小説の方が良かったかもしれないなあ。

にしても、畑中さんの滑舌は、もうちょっとどうにかならないのかしら。
前半は特に、何て言っているのか分からない箇所がいっぱい。
もうちょっとゆっくりとしゃべってくれればいいのに。

そしてたくさんの役の演じ分けは、ベテランになるほど上手くなるねえ。
若手は、どの役になってもみんな一緒で物足りなかったです。

正直言って今回は、シナリオだけ良かった気もするわ。
原作だけ読めば満足かも。
まだ読んでないけど。



ちょっとだけ今後のこと。

夫の入院が、予定していたよりも長引きそうです。
4月初旬に、別の病院でもう一度手術をすることになりました。
詳しい話はまだ聞いていないのだけど、「経過が思わしくない」というわけではないみたい。
おそらく、「そういうもの」なんだと思います。

しばらくは、また忙しくなりそう。
日記はあまり書かないかもしれません。

「サンタクロースが歌ってくれた」

もう一週間前になっちゃったけど、演劇集団キャラメルボックスのクリスマス公演、「サンタクロースが歌ってくれた」の初日を観てきました。
この間観たアナザーキャスト版の、正規キャストの方ね。(日本語が変かも)

ストーリーや舞台セットや音楽やたいていの台詞は同じなのに、全くの別物でした。
ここまで違うお芝居になるとは思っていなかったので、ビックリ。
違うのは、キャストと衣装とギャグくらい?

でも、圧倒的にアナザーキャストの方が良かったなあ。
正規キャストの方が良かったのは、「ゆきみ」と「すずこ」くらい。
監督や有島夫人などのちょい役は、どっちも良かったけど。

この公演の目玉は、「上川隆也、近江谷太朗、西川浩幸が久しぶりに集結した」っていうところだと思うんだけど。
前回公演のことは知らないし、わたしにとっては特別な感慨はなかったです。
オールドファンはたまらないのかなあ。

逆に、三人とも年を取りすぎていて、ちょっと不自然。
芥川と文が、恋人同士に見えないもんなあ。
西川さん46歳、じっきー28歳だもんねえ。

ちなみにアナザーの方は、あつをさん38歳、伊藤さん45歳。
こっちは、とても自然に、恋人同士に見えました。
女優は化けるけど、男優は化けづらいのかしらね。

太郎と警部も、ある程度若い人がやった方が、違和感なく入り込めたわ。
とくに警部はアクション(?)があるから、30代前半の阿部丈二の方がおもしろかったです。
あの電車のシーンを見るためだけに、DVD(が出たら)買いたいくらい。

劇団の歴史が長くなるにつれて、こういう公演が増えていくのかな。
そして、わたしもそういうのを望むようになっていくのかな。
一応、見始めてもう8年以上になるんだけどね。

アナザーキャスト

昨日は、「サンタクロースが歌ってくれた」アナザーキャストバージョンを観てきました。

ファンクラブの抽選で予約したチケットは3列目で、久々に前の方で楽しみにしてたんだけど。
行ってみたら、1~2列目がなくて、最前列でした。
センターブロックではなかったけど、サブセンターの中でもセンター寄りで、舞台が近い近い。
けっこう贅沢だったわ。

初日だけあって、台詞かみまくりだったり、幕がうまく下りなかったり、前説のマイクのコードがつっかかったりしたけど。
お芝居そのものは、とても良かったです。
毎度毎度同じことを言っている気もするけど、本当に良かったんだもん。

メインキャストの方はまだ観ていないんだけど、こっちがメインでも全然おかしくないくらい。
岡田達也、大内厚雄、岡内美喜子辺りは、普段も主役をよくやっているしね。

阿部丈二は、いつの間にかいい役者になったなあ。
去年のクリスマス公演以前は、全く記憶に残っていないのに。
「シラノ」の芝居がかった役もよかったけど、警部のキャラクターにもマッチしてたわ。

そして真柴あずきと伊藤ひろみも、ちゃんと16歳の女学生に見えてビックリ。
特に伊藤さんは、8歳の少女でも無理がなく、アラフィフの子持ちには見えないわ-。
石川寛美も合わせて、ベテラン勢は安定感があって、安心して観ていられました。

メインキャストの方も楽しみだなあ。
誰がどの役をやるんだろ。

そういえば、今回のは衣装も好きでした。
メイド服といい、「はいからさん」風はかまといい、大正時代っぽくて。
あのトナカイのリュックサック、すっごく欲しいわ。

関西遠征

うかうかしていると、すぐに10日くらい経ってしまうわね。

9月16日と17日は、関西にいました。
京都で一泊して、次の日は夕方まで大阪に。

今回の目的は、四季観劇と関西のよしもとを見ることだったので、観光はナシ。
嵐山の方に行こうと思ってたんだけどね。
暑いのと、疲れたのと、観光マップを持っていなかったので、中止に。

結局のところ、劇場にいた以外は、ホテルで本を読みまくってました。
2日で2冊半読んじゃった。
まあ、あまり長くなくて読みやすいのばっかりだけど。

劇団四季の方は、「クレイジー・フォー・ユー」を。
東京と静岡で2回見てるので、今回が3回目。
やっぱりコレ、楽しくて好きだなあ。

アンサンブルの出番が多くていいよね。
とくにフォーリーズの女の子たちがお気に入り。
みんなカワイイ。

よしもとの方は、京橋花月で新喜劇とネタライブを。
本当はなんばグランド花月の方に行ってみたかったんだけど、出演者がこっちの方が好みだったので。

関西の方がお笑いに厳しいって言うのは、本当なのねー。
東京のルミネなら爆笑になりそうなネタも、大阪では薄笑いくらい。
後ろのおばちゃんなんて、興味のない芸人さんのときは、ずっとビニール袋がさがさして、荷物整理してました。
ヤジ(というかツッコミ?)も、ちょこちょこ聞こえるし。

やっているお笑いそのものは、ルミネとそれほど違いはなかったです。
観光客向けだからかなあ。
baseよしもとの方にすれば良かったかしら。

今回の旅は、「外泊する」というのも大きな目的だったので、満足。
次は近場でいいかなあ。
さすがにお金が続かないから。

「また逢おうと竜馬は言った」

月曜日の夜、キャラメルボックスを観てきました。
「また逢おうと竜馬は言った」

このお芝居は、主役の2人だけダブルキャスト。
両方観に行きたいところだけど、1回6000円なのでさすがにちょっと無理かなあ。
「全ての役でダブルキャスト」だったら、もうちょっと考えるけど。

わたしが観たのは、海組の方。
岡田達也の竜馬は想像が付くので、大内竜馬が観てみたかったから。

こっちで正解だったのかは、正直微妙……
大内竜馬は良かったんだけど、畑中岡本がちょっとねえ。
叫ぶシーンで、全然台詞が聞き取れなかったわ。
ラスト近くに、岡本が言った台詞を竜馬が再度言うシーンがあるんだけど。
竜馬の方はバッチリ聞き取れたけど、岡本の方は全くわからなかったもん。

お話の方は、割と好きだったかも。
夫は、「西郷隆盛」だったんだなあ。
ああいうわかりやすい強さは無いけど。

そんな西郷を好きになったわたしは桂小五郎か、と言ったらそうでもない…かな。
あんなにヒステリックでわがままじゃないと思いたいわ。

ヒロイン姉妹、わたしには全く魅力的に見えませんでした。
岡本のことを批判する権利があるのかねえ。
2人とも、なーんにもしてないじゃん。

そろそろ我が家の西郷どんが帰ってくるようなので、この辺で。
やっぱり空組も観たいところだけど、がまんすることにします。