Category : 本・雑誌

10月に読んだ本

ちょっと遅くなったけど、2010年10月に読んだ本。

tiyaの本棚
2010年10月
アイテム数:22
名探偵の呪縛 (講談社文庫)
東野 圭吾
読了日:10月02日
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ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)
法月 綸太郎
読了日:10月04日
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二の悲劇 (ノン・ポシェット)
法月 綸太郎
読了日:10月08日
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バナタイム (幻冬舎文庫)
よしもと ばなな
読了日:10月09日
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法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)
法月 綸太郎
読了日:10月12日
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Story Seller〈2〉 (新潮文庫)
新潮社
読了日:10月14日
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さらわれたい女 (角川文庫)
歌野 晶午
読了日:10月16日
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チルドレン (講談社文庫)
伊坂 幸太郎
読了日:10月16日
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ROMMY (講談社文庫)
歌野 晶午
読了日:10月18日
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しゃばけ (新潮文庫)
畠中 恵
読了日:10月19日
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パスタマシーンの幽霊
川上 弘美
読了日:10月20日
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まほろ駅前番外地
三浦 しをん
読了日:10月21日
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あなたが名探偵 (創元推理文庫)
小林泰三,霞流一,泡坂妻夫,法月綸太郎,麻耶雄嵩,芦辺拓,西澤保彦
読了日:10月22日
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ここに死体を捨てないでください!
東川 篤哉
読了日:10月24日
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お手伝いさんはスーパースパイ!
赤川 次郎
読了日:10月26日
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ともしびマーケット (100周年書き下ろし)
朝倉 かすみ
読了日:10月27日
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Q&A (幻冬舎文庫)
恩田 陸
読了日:10月29日
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powered by ブクログ

今月から、ブクログのまとめ機能を使うことにしました。
いちいち手打ちするの、面倒だし。

たくさん読んだとは思っていたけど、22冊は新記録、かなあ。
「秋の夜長」とか「読書の秋」とは、あまり関係なくて。
夫がゲームに夢中で、その間に読んだから。

今月いちばんおもしろかったのは、「銃とチョコレート」。
図書館の配置から考えると、どうやらティーン向けの本みたいなんだけど。
ちょっとクセがあるし、大人が読んだ方が楽しめると思うわ。
昔読んだ「夏と花火と私の死体」も良かったので、乙一は合っているのかも。

「いつもの朝に」も良かったわ。
想定範囲内で物語が動いていくのに、先が気になって止まらなかったです。
1日半で、800ページ近くを読んじゃった。
今邑彩は初めて読んだけど、心地が良いのでまた読みたいなあ。

「Q&A」は、「うまく風呂敷をたためていない」方の恩田陸。
それでもおもしろいのは初めて。
確かに、結末はちょっとアレだったけど。
事故の検証では終わらない展開は、好み。

逆に、星ひとつが2作品も。

「名探偵の呪縛」は、読むだけ時間の無駄だったわ。
推理小説なのにあのオチはナシでしょ。
読んでる途中も嫌な予感はしていたけど、的中して本当にガッカリ。

「バナタイム」は、不快になるエッセイでした。
「アタシは男にモテモテなのよ、フフフン」って言いたいんだろうか、この人。
流行作家(?)ってそんなに偉いの?
変わった生き方には(少し)あこがれるし、すごいとは思うけど。
それを当たり前のことだと認識しないで欲しいわ。
コレ、ブクログでもamazonでも高評価なのが謎。

ああ、褒め言葉よりも批判の方が、すらすらと書けるなあ。
やっぱり「太陽」じゃなくて「北風」なんだなあ、わたし。

9月に読んだ本

9月に読んだ本。

赤川次郎「幽霊法廷」
赤川次郎「コバルトブルーのパンフレット」
倉知淳「星降り山荘の殺人」
ドナルド・J・ソボル「2分間ミステリ」
西村京太郎「座席急行『津軽』殺人事件」
法月綸太郎「誰彼」
法月綸太郎「頼子のために」
法月綸太郎「一の殺人」
東川篤哉「密室に向かって撃て!」
東川篤哉「完全犯罪に猫は何匹必要か?」
東川篤哉「交換殺人には向かない夜」
東野圭吾「赤い指」
東野圭吾「名探偵の掟」
平野啓一郎「ドーン」
三浦しをん「神去なあなあ日常」

久しぶりにいっぱい読みました。
15冊。
旅行の間にずっと読んでいたのと、ミステリ中心で読みやすかったのと、かなあ。

この中でいちばんおもしろかったのは、「神去なあなあ日常」。
直木賞を取った「多田便利軒」よりも、こっちの方が好きだったわ。
よくある青春もの、と言えばそうなんだけど、林業ってところが良かった。
わたしにはとてもじゃないけど、神去村の生活も、「なあなあ」の精神も、実行できないなあ。

「頼子のために」も良かったです。
フーダニットであり、ホワイダニットな作品。
動機がこわいこわい。
予想しながら読んでも、裏の裏の裏の……までは、なかなか推理できないんじゃないかしら。

「コバルトブルーのパンフレット」は、9月を楽しみに待つほど好きな「杉原爽香」シリーズのもの。
毎年それなりに楽しいんだけど、「暗黒のスタートライン」を超えるほどの衝撃は無いよねえ。
前はスッキリとした終わり方だったのに、なんでモヤッとした感じになってしまったんだろ。
連載している雑誌を買わせるための魂胆?

東川篤哉の「烏賊川市シリーズ」で一番評判がいいのは「交換殺人には向かない夜」らしんだけど。
わたしは、「完全殺人には猫が何匹必要か?」の方が好きだなあ。
動機もトリックもエキセントリックで、このシリーズに合ってるわ。
さくらさんが出てこないのがちょっと残念だけど。

9月は、わりと良作が多かったかも。
10月は、今のところ肌に合わないものばかり当たっていているけど。

8月に読んだ本

8月に読んだ本

赤川次郎「幽霊相続人」
我孫子武丸「狩人は都を駆ける」
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
いしいしんじ「トリツカレ男」
乾くるみ「イニシエーション・ラブ」
桜庭一樹「道徳という名の少年」
法月綸太郎 ほか「本格ミステリ 2010年本格短編ベスト・セレクション」
堀江敏幸 ほか「ひと粒の宇宙」
本多孝好「チェーン・ポイズン」
村山由佳「ダブル・ファンタジー」

今月は、図書館で借りた本が多いなあ。
自分で買ったのは、「狩人は都を駆ける」「トリツカレ男」「イニシエーション・ラブ」だけだわ。
まあ、借りた方が経済的だしね。

一番好きだったのは、「チェーン・ポイズン」。
きれいにひっくり返してくれて、とても気持ちよかったです。
想像が付く、と言えばそうなんだけど。
とても好きな終わり方。

「イニシエーション・ラブ」もどんでん返しだけど、いまいちスッキリせず。
最初は意味が分からなくて、インターネットで検索して初めてどういうことか分かったわ。
読みながら違和感を感じていた部分は、伏線だったのねえ。
うまくできているんだろうけど、ちっとも気持ちよくなくてガッカリ。

「道徳という名の少年」も良かったです。
連作短編(?)なんだけど、最初のお話だけ読んだことがありました。
まとめて読むと、世界観に引き込まれるわ。
こういう寓話的なお話も好きだなあ。
文庫が出て、装丁がかわいかったら買おうかな。

「ダブル・ファンタジー」は、とにかく気持ち悪かったです。
単純にセックス依存症女の話じゃん、コレ。
男から自立しているようで、ちっともしてないし。
出てくる男、みーんな好きじゃないタイプだし。
なんで図書館で9ヵ月待ちになっていたのか分からないわ。

今月は10冊読んだのかあ。
「トリックロジック」にハマっていた割には、いっぱい読んだわね。
毎日暑くて出かける気力がなかったからかな。
それとも、夫がiPhoneのゲームにハマっていて、好きに過ごす時間が増えたからかな。

6月に読んだ本

2010年6月に読んだ本(作家50音順)

我孫子武丸「さよならのためだけに」
有川浩「レインツリーの国」
磯崎憲一郎「終の棲家」
恩田陸「図書室の海」
角田光代「人生ベストテン」
桐生操「知れば知るほど淫らな世界史」
小泉喜美子「弁護側の証人」
東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」
矢崎存美「ぶたぶた」

全部で9冊。
先月が17冊だったので、半分くらいに減っちゃったのね。
iPhone4の情報収集で頭がいっぱいだったからなあ。

あと、間取りの関係で、夫が寝た後に本が読めなくなった、というのもあるかも。
寝室にエアコンがないから、居間との境の引き戸を開けっ放しにしておかないと暑いの。
開けっ放しだと、どうしても光が漏れちゃうし。

おもしろかったのは、「さよならのためだけに」。
ミステリーのつもりで読み始めたら、そういう要素がまるでなくてビックリ。
甘ったるくない恋愛小説、かなあ。
ラストは想像できたけど、そこまでの課程がよかったわ。
「ちょっとダメ男」と「気の強いしっかり女」の組み合わせは、「かまいたちの夜」みたい。

続編を読み始めるための再読だったけど、やっぱり「ぶたぶた」も良かったなあ。
ほこほこできるし。
殺伐としたミステリーを読むことが多いので、たまにこういうの読むと和むわ。

「終の棲家」は、ビックリするほどつまらなかったです。
ブランチ読書コーナーの特集を見て、かなり楽しみにしていたのにー。
本当にコレ、芥川賞取ったの?
魅力的な人は出てこないし、ワクワクするような設定もなし。
図書館で借りた本で良かった。

7月はもっとたくさん読みたいけど。
5日現在、読了は一冊。
6月と同じようなペースになっちゃいそうね。

「レインツリーの国」

有川浩の「レインツリーの国」を読みました。
以下、読んでない人には、かなり分かりづらい感想(のようなもの)。

有川さんは「ライトノベル作家」の印象しかなく、全く興味がなかったんだけど。
「Story Seller」というアンソロジーの中の短篇がとても良かったので、読んでみました。
本を読んであんなに泣いたのは久しぶりだったから。

障害者のネット恋愛がメインテーマだったので、共感しつつ読みました。
20代後半を思い出すなあ……
確かに自分もこんな感じだった気がするわ。

ヒロインの「ひとみ」は聴覚障害者で、かつ「めんどくさい」性格の持ち主。
わたしも障害者ってところを取っ払っても、かなり面倒な自信あります。
30代に入って(結婚して?)多少落ち着いてきたとは思うけど。

ネット上では健常者として振る舞いたい気持ち、わかるわー。
夢の世界のなかくらいは、普通の女の子でいたいのよね。
わたしも最初の3ヵ月は隠してました。
ウソをついているのが苦痛で、公表してしまったけれど。

でも、直接会う人には、自分の障害のことはちゃんと話しておいたなあ。
外見でわかってしまう、というのもあるけど。
階段が苦手だったり人目が気になったりで、相手に迷惑がかかったら申し訳ないもの。

だから、ひとみが障害のことを内緒にしたまま会ったのは理解できないです。
次につなげたいから会うわけでしょ?
気づかれなかったとしても、「また会おう」って展開になるのが自然でしょ?

女性の同僚にいじめられたままでいるのも、共感できなかったわ。
わたしなら、「わたしの障害はこういうのだから、できればこういう風にしてほしい」って言うもん。
そうしなければ、仕事にも支障が出ると思うのよね。

作者の身内に障害者がいるのかと思ったけど、そうではないらしい。
参考文献や、聴覚障害者へのアンケートで、この作品を書いたようです。
すごーい。
体験談を、ねじまげずそのまま書いてくれたのだなあ、きっと。

恋に悩んでるときに読みたかったなあ。
きっと元気になれたと思うわ。

5月に読んだ本

5/31の誕生日は、読書で始まり読書で終わりました。
夫は早めに寝てしまうので、日付が変わる瞬間はたいてい1人で本を読んでいるから。

もともと本は好きだったんだけど、ほとんど読まなかった時期があるので、それほど量は読んでいないです。
中高生のときに、もっと読んでおけば良かった。
年に数冊しか読まなかったもんなあ……

昨年2月の結婚を機に、読み終わった本はほとんど処分してしまったんだけど。
クローゼットの隣に、小さな本棚スペースを作ってもらったので、また買っています。
狭いので、ほとんど文庫ばっかりだけど。

最近は、また読書熱が復活してます。
やっぱりおもしろいから。

2010年5月に読んだ本(作家50音順)

赤川次郎「幽霊暗殺者」
赤川次郎「幽霊社員」
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」
歌野晶午「放浪探偵と七つの殺人」
歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」
歌野晶午「密室殺人ゲーム2.0」
江國香織「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」
桐野夏生「東京島」
桐生操「世界性生活大全」
辻真先ほか「探偵Xからの挑戦状」
西村京太郎「十津川警部 哀しみの余部鉄橋」
西村京太郎「寝台特急『はやぶさ』の女」
法月綸太郎「雪密室」
東野圭吾「仮面山荘殺人事件」
三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」
湊かなえ「告白」
吉田修一「横道世之介」

全部で17冊。
2日に1冊くらいのペースね。

意識してなかったけど、かなり偏ってるわねえ。
国内のミステリーばっかり。

歌野晶午は短篇アンソロジーから入って、ハマりました。
今月だけで4冊も読んでいるのね。
「葉桜の季節に君を想うということ」は賞を取っているだけあって、見事にだまされたわ。
「密室殺人ゲーム」シリーズも、短篇のような長篇で楽しかったです。

ほかにおもしろかったのは、「東京島」「まほろ駅前多田便利軒」「告白」「横道世之介」あたり。
とくに「告白」は、一気にするすると読めました。
語りの部分が多くて読みやすいし、意外なラストでビックリ。
文章の美しさや、まとまり感にこだわる人は、ちょっと気持ち悪く思うかも。

6月もたくさん本を読みたいけれど、ゲームにハマっているのでガッツリ減るかも……
スーパーマリオギャラクシー2、難しいけどおもしろいわ。

「東京島」

桐野夏生の「東京島」、読み終わりました。

桐野夏生はグロテスクな描写が多いイメージで、敬遠していた作家さん。
思い切って読んでみたのは、映画版の「東京島」の設定がおもしろそうだったから。
ちょうど文庫化されたところだったし。

思っていたよりも、ずっと読みやすかったです。
食わず嫌いしていたんだなあ。
手に取ってみて本当に良かった。

この本を読んだ人は、「もし自分も漂流したらどうなるだろう」って想像すると思うんだけど。
わたしは女であり妻でもあるから、「自分も清子みたいになるのかなあ」って考えちゃった。
たぶん、そこに行き着く前に自分で死んじゃうだろうなあ。
面倒なこと、大嫌いだから。

これ、元になっている実話があったらしくてビックリ。
アナタハンの女王事件
本当に近い状況のようで、さらにビックリ。
小説の方は、ラストがより劇的にアレンジしてあって、読み応えありました。

映画版のキャストは、正直微妙かなあ。
木村多江はいいとして、ワタナベが窪塚洋介っていうのはどうよ?
ムービーも見たけど、無人島生活なのに衣装がきれい過ぎるし。

でも怖いもの見たさで見に行っちゃうかも。
行かないかも。